最終更新: 2022年6月24日
満腹の大学生に「カレー」を売った方法
想像してください。
あなたは、ランチ後の満腹の大学生に、無謀にもカレーを売ろうとしています。
お腹も減っていないので、そこにニーズは存在しません。しかも、大学生はお金がなく、売るのはとても難しい。
さて、あなたならどうしますか?どうやってカレーを、満腹の大学生に売りますか?
カレーの美味しさを伝えますか?
スパイスが健康にいいと言いますか?
とにかく安く売りますか?
・・・
・・・
・・・
実はこれ、放送作家、脚本家の小山薫堂さんの話を元にしています。
概要を紹介すると、、、薫堂さんは大学の講義で、大学生にカレーを見せました。「食べたい人?」と聞きましたが、ランチの後で誰も手を挙げませんでした。
そこにカレーを作ったお母さんが登場し、「この人は、イチロー選手のお母さんです」と紹介したのです。
さらに、「イチロー選手の奥さんは、イチロー選手のお母さんから伝授されたレシピを再現し、アメリカでも朝カレーを食べている。」と伝えました。
そして、改めて「カレーを食べたい人?」と聞くと、今度は全員が手を挙げたのでした。
・・・どうでしょうか?もしかしたらあなたも、「それなら食べたいな〜」なんて思ったかもしれません。
でも、ちょっと冷静に考えてみてください。カレー自体は全く変わっていないのに、なぜ私たちはこれだけで、食べたくなってしまうのでしょうか?
それには、人間の脳の「ある仕組み」が関係しているんです。
✅人の脳は希少なものに無意識に惹かれてしまう
あなたもどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、人間の脳は、手に入らない希少なものに惹かれてしまうことがわかっています。
これは大昔、食べ物が希少だったために、人は本能的に少ないもの、限定されたものを得ようとする習性があるためです。
今回、大学生も、普通にどこでも手に入るカレーは別にいりませんでした。でも、それがイチロー選手のお母さんが作った希少なものだとわかった途端、欲しくなってしまったのです。それも、見事に全員「手に入れたい!」と手を挙げました。
こんなふうに人の脳は、なかなか手に入らない希少なものには、その価値を高く感じ、無意識のうちにそれを手に入れたくなってしまうという習性があるのです。
ポイントは、人の脳はこれを「無意識」のうちに行っているということ。
✅お客さんの脳の5%に売り込むのはもうやめましょう!
私たちは、自分のすることは最もな理由があり、 自分の決断は「意識的」に行った結果だと思っていますよね。
でも、あるマーケティング学教授によると、私たちの思考・感情・行動の95%は無意識のうちに決定されるそうです。そして、この考えは脳科学の分野では、今や「常識」とされています…!
多くの会社は、お客さんに自分の店・会社をアピールする際、他と比べて「安い」「品質が良い」など、人の意識・理性に向けてメッセージを発信しています。
もちろん、これは悪いことではないですが、、、
値段や品質の説明は、人間の脳の5%の部分(意識的に考える部分)へのアピールなんです。残り95%の「無意識」へのアピールを無視するのは、もったいないと思いませんか?
もし、あなたがこういうちょっとした脳科学のテクニックを使えば、お客さんは無意識のうちにあなたの商品が欲しくなります。
そうなれば、今より簡単に売上を伸ばせるようになるかもしれませんよ^^
(文:平垣)
PS
今日の話はいかがでしたか?実はこの、脳の5%の話は「脳科学マーケティング100の心理技術」という本のp.18に載っている話です。
もしあなたが、今日のようなその他大勢の会社のトップが知らない、すぐに売上を上げる「脳科学マーケティングの秘密」に興味があるなら、、、この本を読んでみてください。
脳科学マーケティングを適切に使えば、 お客さんはあなたの商品を、無意識のうちに「欲しい!」と感じます。そうしたら、あなたが売り込まなくても、自然に商品が売れるようになるでしょう。
↓
↓
https://in.directbook.jp/bnm_990_fb_bom?cap=w_ichiro_jiko_12111